WHITE CROSSはいずれ「歯科医療を祖業とする東証一部のヘルステック企業」になります。そこに至るために外せないのが、人を活かせる環境の整備と、そこに活きる層の厚い人材を能動的に育て上げてく仕組み作りです。
現在のWHITE CROSSは取締役/執行役員/部長/主任/メンバーという5階層の組織になっていますが、真にそこを目指すために、まずは売上を拡大させながら理念を体現する優秀な主任が30人いる組織を目指します。上下に推計すると、300人規模と言ったところでしょうか。
そのためには、会社としての儲ける力を高めながら制度/文化構築、社員教育を延々と続けていく必要があります。ベンチャー企業はどうしても儲ける力を優先してしまいがちですが、他を後回しにすると、どこかでクラッシュします。それを避けるためには、ベンチャー企業であることを言い訳とせずに、人を活かせる環境の整備と、そこに活きる人を能動的に育て上げてく仕組み作りに早期に取り組んでいく必要があります。ここにおける私のパートナーが管理部長・執行役員の永畑です。永畑は私の考えを深く理解し、ずば抜けた感度の高さで情報を集め、組み立て提案をしてきます。まだまだ道半ばですが、正直、彼がいなけば組織として未熟さから脱却していく道筋を見出すことすら難しかったように思います。
現時点での社員教育としては、毎週月曜日の役員研修、主任・主任候補研修などがあります。そこでは、ピーター・ドラッガーの「マネジメント」/デール・カーネギーの「人を動かす」/柳井正さんの「経営者になるためのノート」を教材とした研修を行っています。現時点では、私がリードして行っていますが、いずれ執行役員/部長/主任それぞれに、担当する部やチームで研修するように進化させていきます。勿論、私自身も研修に関わり続けます。
研修を通じて共有しているのは、具体的なビジネススキルや知識などではなくWHITE CROSSの理念をベースにしたマネージャーとしてのマインドセットです。
勿論、ビジネススキルや知識は大切です。私は、中小企業診断士とMBAを取得してきました。畳の上の水練でしたが、1年から2年間の短期間で広範囲に渡る経営の知識を一通りインプットさせ、それ以前の人生の延長線上ではリーチできなかった層にまでコミュニティを拡げることができました。歯科医師人生の延長線上にはなかったことが多く、私にとっては素晴らしい価値がありました。また、私の人生において燦然と輝く素晴らしい日々でした。
話を戻すと、現役の日本人実業家の中でダントツで成果を出されている柳井さんが、その社員教育で使用しているノートは鋭く、その普遍性からWHITE CROSSでも全社員に配布して研修に使用しています。
各研修会の前に、各自がノートに自分の考えや学びなどを書き込んで研修にのぞみます。そこに私がWHITE CROSSに当てはめて書き込み、結晶化させてきた内容を共有し、重ねていきます。
これを延々と繰り返していくことで、WHITE CROSSの取締役/執行役員/部長/主任/メンバーとしてのあり方が共有され、理念が各自のマインドセットに練り込まれ、日々の仕事に反映されていきます。
WHITE CROSSが京セラやリクルート、ファーストリテイリングのようなエクセレントカンパニーになっていくためには、人を活かせる環境の整備と、そこに活きる人を能動的に育て上げてく仕組み作りが必要不可欠です。