WHITE CROSSが理想とするのは、「功ある者には禄を与え、徳ある者には地位を与える」をベースとした「実力主義の終身雇用」です。
・ 成果を上げている社員
・ 行動規範を体現し、企業文化を増幅させている社員
・ 長く勤務している社員
が評価される仕組みを作り続けています。
重要ポストについている人材のあり方次第で、一つの枝ごと機能不全にし、樹全体に悪影響を与えかねません。そのため、社内でより上のポジションにおいて求められる「機能」は、ハードスキルとソフトスキルを中心に記載されています。上のポジションに上がるためには、業務を行うためのハードスキルに加えて、人との関わりの中で業務を円滑化させるためのソフトスキルも求められ、上級になれば人格も求められます。
そしてそれのスキルは、WHITE CROSSの成長・企業文化・行動規範に一致するように、細かく指定されています。
その上で、社員が自分の意思でどんどん挑戦していく背中に手を当てられるように、
・ 抜擢・権限委譲制度
・ 交代・降格・降格基準
が設けられています。
そこにおいては、行動規範#1`1「勇気ある挑戦・誠実な失敗・適切な改善」の通り、企業文化・行動規範に一致する挑戦をした上であれば、「失敗して良い」というメッセージを強く打ち出しています。
私自身、非常に多くの失敗を経験し、そこから学びながら今に至ります。社内研修では、若手社員に対して、「ベクトルさえ間違えなければ、どんどん挑戦して、どんどん失敗しなさい。」と伝えています。
ユニクロの柳井正さんの言葉として、
『失敗をすると、責任をとって途中で辞めると言い出したり、謝ることで終わらせる人がいますが、失敗の責任をとるというのはそういうことではありません。本当に責任をとるというのは、「最後まで試行錯誤を尽す」ことであり、「これは本当に失敗だという時は、その原因を徹底的に探究し、学びを得る」ということです。そして、「それを次に活かして、成果をあげること」です。これが、失敗の責任をとるということです。』
というものがあります。WHITE CROSSでは失敗した場合、各要素を言語化した上で、上長との1 on 1で使用してもらいます。
失敗 → 認識 → 内省ができる人材には、当然のようにセカンドチャンス、サードチャンスがあります。
「交代・降格・降格基準」は、責任としてではなく、その人材が致命的なところまで突き進むことがないように、そしてセカンドチャンス、サードチャンスに向けてバネを縮めて再度奮起できるようにするためにあります。
世界的ベストセラーの「サピエンス全史」を読んでいた時に感じたのですが、知と経験を蓄積させながら、じわじわと仕組みを作っていくという点において、会社を丁寧に育てていくのは、国家・文明の成り立ちとよく似ています。
WHITE CROSSが、「大樹となり社員とその家族を支える」Great Companyになるために私が行っていくべきは、私自身が克己心を持ち、善なる動機/利他の心に基づいた事業運営、社内の仕組み作りをし続けていくことなのでしょう。
「人は城、人は石垣、人は堀」です。