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日本社会における歯科医療の価値

お会いする方から、「赤司さんは、歯科医療が大好きですね。何故そこまで、歯科医療の価値を信じ切れるのですか?」という質問を受けたことがあります。

私個人として歯科医療を大切に思っているというのは確かにあります。それ以上に、歯科医療が今後の日本国にとっての光となることへの確信があるからこそ、その価値を信じ、今の仕事ができています。

 

現在、日本国は超高齢社会に突入しており、高齢者率は継続的に高まっていきます。医療費増加には様々な理由があるのですが、国民一人当たりの医療費は年齢とともに急増します。

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日本国の国民医療費・介護費は右肩上がりで増加しており、2015年度の国民医療費は42兆3644億円であり、その中で歯科医療費は2兆8000億円程度です。医科医療費や薬局調剤医療費と比較すると少額に見える歯科医療費ですが、今後の日本社会においてその役割はより重要なものになっていきます。

その背景にあるのは、医療そのもののパラダイムシフトです。日本経済が停滞するなかで、医療費の増加は重い負担となります。そこにおいて、如何に人々の健康寿命を伸ばし、医療費を抑制するか・・・それを面として可能にする日本社会を作り上げていくかが、現代日本社会の大切な課題となっています。

ここにおいて歯科医療は、

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健康の入り口であり、全身健康に影響を及ぼしています。

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そして、健康な高齢者に、社会経済活動に参加してもらうことが求められています。そこにおいて、高齢者の虚弱化(フレイル)をいかに防ぐかが大切になってきます。このフレイルの予防においても、歯科医療は大切な役割を果たします。

 

歯科医療への期待が高まっていることは、「経済財政運営と改革の基本方針」。つまり骨太の方針からも読み取れます。

2017年、歯科医療にとって歴史的な一文が組み込まれました。

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そして、2018年、青字の部分が追加されました。

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これは、口腔の健康が全身の健康につながっていることを、日本国が国策において明言したことを意味しています。

実は、口腔健康と全身健康のつながりを示す研究論文が世界で同時多発的に出てきています。歯周病と失明、心臓病、アルツハイマー病、関節炎、骨粗鬆症・・・あげるときりがありません。

臨床現場に立ったことがある歯科医師の目から見ると、それは当然のことと言えます。中度の歯周病があるということは、手のひらと同じ面積の慢性的な炎症があることを意味しています。口腔の病原性細菌や通常は無害な常在菌が、炎症から循環を通じて全身に回り、様々な病気の原因となっているのは、口腔と全身のつながりを考えると自然なことと言えます。

これは確信ですが、10年後の日本社会においては、「タバコは体に悪い」と同レベルで「口の健康を無視にすると、全身の病気になる」という常識が生まれています。

2025年を目標に構築されようとしている地域包括ケアシステム、そこにおいて活きるかかりつけ機能強化型歯科院、医科歯科連携の推進、口腔健康の全身影響の見出しによる口腔ケア・歯科検診の充実など・・・今、歯科医療は日本社会において、その役割を大きく変えていこうしています。

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歯科医療が、この流れを上手く活かし、社会が求める歯科医療への変化できた時、現代日本社会の大切な課題

・ 如何に人々の健康寿命を伸ばすか

・ 医療費を抑制するか

・ それを面として可能にする日本社会を作り上げていくか

その全ての解決に深く関わることができ、国家・国民にとっての歯科医療の価値が高まって行きます。

 

私は、ビジネスサイドからこの流れを加速させて行きたいと願い、WHITE CROSS株式会社を起業しました。そして今日に到るまで、そしてこれからも、WHITE CROSSが運営する歯科医療従事者専用ウェブメディアを通じて、細分化された環境で働いている歯科医療従事者に、時流にあった様々な専門情報を発信しています。

そのためWHITE CROSSはIT企業にも関わらず、臨床経験のある歯科医師、歯科衛生士、歯科助手、歯科技工士が社員として活躍しており・・・ここは歯科医院か?という状況です。もちろん、ビジネスサイドを担う、一流企業から参画してくれた様々なビジネスパーソンもいます。

我々は、WHITE CROSSでの日々の仕事を通じて。歯科医療が今後の日本国にとっての光となることへの一助になれると信じています。

投稿者:

赤司 征大 |Masahiro Akashi

赤司 征大 |Masahiro Akashi

WHITE CROSS株式会社 代表取締役 CEO  歯科医師/MBA