読書

今でも土日の半分は仕事をしていますが、起業直後からの5年間の狂ったような働き方に比べると、週に半日程度なら「休むことも仕事のうち」と思えるようになってきました。ハードワーク文化は今でも残っており、社員数が30名に近づいてきている今でも誰も手を抜いていないと感じますが、上場を目指す企業として社員には休みの日は休んでもらっています。

私自身は休みの時間を活かして運動しているか、美術館などにアートを見に行っているか、本を読んでいるか、連休には自然に触れるため一人でキャンプなどに行っています。その中でもこの1年間、コロナの影響もあり本を読む時間が増えてきています。

先週末、サイバーエージェントの藤田晋社長の「渋谷ではたらく社長の告白」、その続編にあたる「起業家」を読み返していました。

「渋谷ではたらく社長の告白」は、2005年に出版された本であり、当時大学3年生だった私が深い影響を受けた1冊です。この本に出会い「起業家になりたい」と思ってから本当に起業するまでの10年間、パッションを重ねることができる起業の種を探し求め続けていました。その期間に、恩師の鈴木純二先生に仕事を与えていただき、UCLAに留学し、今や東証一部に上がったMedPeerの石見社長の元でインターンをさせていただき、共同創業者の井上と出会い、大学の同級生の田代を巻き込み実際に起業をしました。その一つ一つが、今のWHITE CROSSに繋がっています。

「渋谷ではたらく社長の告白」と「起業家」を再読すると、起業家という生き方を憧れ目線で見ていた大学生時代の自分では計り知ることができなかった藤田社長の苦悩や自分を奮い立たせる姿を、肌感覚を持って理解できるようになっていました。もちろん、藤田社長は日本を代表する起業家の一人であり、現時点では雲の上の存在です。お会いさせていただいたことはありませんが、藤田社長の書籍やYoutubeで語られている内容からは多くを学ばせていただいており、起業家としての私にもっとも影響を与えた先達の一人です。

ただ、尊敬や憧れの念で終わる気はありません。WHITE CROSSを通じて社員と作りあげようとしている社会的価値を考えると、東証一部の歯科IT企業を作り上げることはできると最近確信できるようになってきました。

私はよく社員に、「ドクロの旗を掲げなくても、正規軍として会社を大きくし、社会を良くしていくことはできます。」と伝えています。

実際に起業して6年目となりわかることですが、正しい心/姿勢を持って一つ一つの苦難と向かいあうスタンスを崩さないことが大切です。事業としてぶつかる壁で、基本的に乗り越えられない壁はないです。何があったとしても、人生で経験する大半の「最悪」は「最良」への転換点であることが多く、一度決めたことについては圧倒的努力を持って諦めずに戦うことでなんとか成果に繋げてくことができます。

現在、ホワイトクロスでは、役員研修会と主任研修会を毎週行っています。管理部長の永畑(永畑は永畑で、サイバーエージェントの組織・文化を作ってこられた曽山哲人さんをリスペクトしています)の手を借りながら、私のビジョンの共有を徹底して行っています。今年の後半には、社内向けに一冊の冊子にまとめて配布する予定です。事業と管理がしっかりこその適切な企業運営であり、成長の基盤です。

昔の憧れを思い出し、再度、藤田社長から学ばせていただいた週末でした。

投稿者:

赤司 征大 |Masahiro Akashi

赤司 征大 |Masahiro Akashi

WHITE CROSS株式会社 代表取締役 CEO  歯科医師/MBA