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Vision, Value

2021.10.6 更新

WHITE CROSSを創業した時から、経営理念を一貫して守り続けています。そして、それはこれからも変わりありません。

ベンチャー企業が成長していく上で大切なのが Vision, Valueです。2021年10月現在、Valueに基づいた適切な企業文化を構築・浸透させることに、私は相当な時間とエネルギーを割いています。企業文化は、社内外でのコミュニケーション、評価基準、一人一人の行動指針などに徹底的に練り込まれていく必要があります。

その積み重ねとして、会社としての強烈な企業文化が生まれて行き、その組織に真にフィットする人材が揃って行き、成果をあげる強力な推進力となります。

企業文化にフィットしない人材は、優秀であるかどうかなどとは関係なく、自然にその組織を立ち去ることになります。

無論、大企業においてもVision と Value は大切ですが、理念共感性が低い人材が多少なりともいたところで、既にエコノミクスが成り立っているため経営体を維持できます。しかし、ベンチャー企業にとっては、良くも悪くも一人の人材がもたらす影響が大きいため理念共感性が低い人材の悪影響は無視できない場合があります。

これまで理念共感性の高く、十分なビジネス経験を持つ幹部から順に採用してきたため、その時々の揺れこそあれ組織として崩壊することなくここまできました。その一方で、理念や共感性などのふわっとした言葉だけで、組織を統率してくことには限界があります。

 

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私は「WHITE CROSS 経営理念と企業文化」という資料を、延々と修正し続けており、それが新入社員研修で使用されています。また、社員や入社を希望してくださる方々に、WHITE CROSSのあり方を伝えるためのツールとしても機能しています。

 

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触り続けている資料だからこそ、そこにはWHITE CROSSが描く絵や本心が書かれています。

Vision, Value は、目的地/車/エンジンに例えると、わかりやすくなります。
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Vision: 「歯科医療の社会的価値を高める」

Visionは、WHITE CROSSが会社として成長の先に、実現させようとしている日本社会の姿であり、車が目指す理想です。

日本歯科医療には、その社会的価値を高めながら日本国家・国民に貢献し、発展していける成長戦略が明確にあります。そのことは、「日本社会における歯科医療の価値」と言うタイトルで投稿しています。また、拙書「日本歯科医療への提言」ではより網羅的に、日本歯科医療の成長戦略について描いています。

日本の歯科医療には、長年認識されていながら解決されていない課題が数多くあり、それらが生む非合理が当たり前として受け入れられています。WHITE CROSSはそれらの課題に取り組み、合理的な当たり前に置きかえていきます。

そして、我々のサービスの先にいるのは、歯科医師/歯科衛生士/歯科技工士/歯科助手など臨床現場の人々、そして歯科医療産業をささえる関連企業の人々です。さらにその先には、歯科医療サービスを受ける人々がいらっしゃいます。ビジネスとして成り立たせながら、全ての人々にとっての歯科医療の社会的価値を高めていくことが、WHITE CROSSの目指す理想です。

WHITE CROSSでは、社内の歯科医師/歯科衛生士/歯科技工士/歯科助手/歯科関連企業出身者などで編成されるメディア部がその臨床経験や知識を重ねて記事などの良質な歯科医療情報を発信・蓄積しています。また、臨床感覚を失わないためにも歯科プロフェッショナルメンバーには副業が許可されており、WHITE CROSSと歯科医院の両方で働いているメンバーも複数います。

そして、金融、人材、歯科関連企業など様々なバックグランドからWHITE CROSSに参画した一流のビジネスパーソンが、会社の成長と歯科医療の前進につながる事業。つまり車を前進させるためのタイヤを作り、回転/前進させて行きます。

そして、CTOを中心としたエンジニアチームは、より早く走れる(儲ける力のある)足回りを作り上げて行きます。

また、Valueにもつながるのですが、私の経営信念の一つに「管理部がきちんとしている会社は強い」というものがあります。WHITE CROSSにおいて管理部が行うのは、経理や労務だけでありません。管理部は私にとっての、組織作り/文化形成におけるパートナーです。車に例えるのであれば、誰を車に乗せるかのスクリーニングを行い、潤滑油をさし、空調を整え、社員がそれぞれの役割に邁進できる環境を作り上げるという必要不可欠な役割を果たします。また、株主総会などの各種手続きやIPO準備などにおいても、大きな役割を果たしてくれる縁の下の力持ちです。

それらの結果として、WHITE CROSSという車をより高速度で車輪を回して走行をしても、適切にコントロールできるスポーツカーのような車へとグレードアップさせていきます。その結果として、より力強く「歯科医療の社会的価値」を高めていくことができるようになります。

 

Value: 「真摯さを最重視する」「質実剛健に成果を追求する」「be nice」

Valueは、車のエンジンに当たるWHITE CROSSの社員が共有するべき考え方/価値基準であり、企業文化の礎です。

「人は城、人は石垣、人は堀」です。大切にするべき人を大切にできない組織に、成長はないと私は信じています。様々なリソースの中で、ヒトだけが成長し、より強い推進力を持つエンジンになります。仕事において、人を大切にできるのは、人だけです。同じ車に乗る仲間に共有してもらう仕事観や価値観は、社員の人生観そのものに深く影響を与えます。

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WHITE CROSSでは人材の多様性を重視していますが、Valueの多様性は一切認めていません。Valueに多様性を認めるということは、エンジンの中のシリンダーがバラバラに動くことを許すことになり、車体を前進させる上で内部からの抵抗力が発生します。つまり、特定の社員のご機嫌とりや不必要な社内調整に、マネジメントコストを要することになります。

その一方で、企業文化が適切に浸透することにより、成果を上げる推進力となります。

#1 「真摯さを最重視する」

真摯さは、職業人にとって最も大切な素養です。私は、年齢/性別/学歴/職歴に関係なく、成果をあげた社員を昇給/昇進/昇格させる主義です。ただ一つ、それを阻むものがあるとすれば、個人の真摯さの欠如です。以下は、私に大きな影響を与えた、故ピーター・ドラッカー氏の名著「現代の経営」「マネジメント」からの引用です。

・ 日頃言っていることを昇格人事に反映させなければ、 優れた組織をつくることはできない。 本気なことを示す決定打は、人事において、 断固、人格的な真摯さを評価することである。 なぜなら、リーダシップが発揮されるのは、 人格においてだからである。

・ 人の強みでなく、弱みに焦点を合わせる者をマネジメントの地位につけてはならない。人のできることはなにも見ず、できないことはすべて知っているという物は組織の文化を損なう。何が正しいかよりも、誰が正しいかに関心を持つ者も昇格させてはならない。仕事よりも人を問題にすることは堕落である。

・ 真摯さよりも、頭脳を重視する者を昇進させてはならない。そのような者は未熟である。有能な部下を恐れる者を昇進させてもならない。そのような者は弱い。

・ 仕事に高い基準を設けない者も昇進させてはならない。仕事や能力に対する侮りの風潮を招く。

・ 判断力が不足していても、害をもたらさないことはある。しかし、真摯さに欠けていたのでは、いかに知識があり、才気があり、仕事ができようとも、組織を腐敗させ、業績を低下させる。真摯さは習得できない。仕事についたときにもっていなければ、あとで身につけることはできない。真摯さはごまかしがきかない。一緒に働けば、その者が真摯であるかどうかは数週間でわかる。部下たちは、無能、無知、頼りなさ、無作法など、ほとんどのことは許す。しかし、真摯さの欠如だけは許さない。 そして、そのような者を選ぶマネジメントを許さない。

 

このドラッカーが示す客観的な真摯さを、経営者やマネージャーの主観に置き換えて見ましょう。私が尊敬する稲盛和夫さんの名著で、幾度となく読み返してきた「生き方」「心。」における心構え、

・ 利他を動機として始めた事業は、そうでないものより成功する確率が高く、ときに予想をはるかに超えためざましい成果を生み出してくれます。

・ 行動の規範となるのは損得ではなく、人間としての「正しさ」である。

・ すべてが「やさしい思いやり」の心だけでうまく運ぶわけではありません。何事かをなそうとすれば、いかなる困難にも負けず、果敢に突き進む強い意志、何があっても成し遂げるというすさまじいまでの熱意が必要です。

がそれに当たるのではないかと思います。

私自身、決して完璧に実践できていないのですが、WHITE CROSSはこの基準を大切にしていきます。

#2 「質実剛健に成果を追求する」

「神々は細部に宿る」という言葉がありますが、それは芸術であっても、製品であっても、ウェブサービスであっても同じことです。

その一方で、我々は美を追求する芸術家ではありません。一つ一つの行為が、会社が求める成果につながるかどうかを判断する質実剛健さがなければいけません。

また、一般的にベンチャー企業が揶揄される際にイメージされるイケイケ感や、不用意に目立つ行動は避け、地に足がついていない組織文化は形成しないようにしています。

WHITE CROSSはベンチャー企業ではありますが、落ち着いた空気感の会社であろうとしています。

「質実剛健に成果を追求する」についてより深く理解してもらい、WHITE CROSSの企業文化を体現できる人財になってもらうために、ユニクロの柳井正さんの「経営者になるためのノート」が指定図書として全社員に配布され、毎週行われる各種研修において使用されています

#3 「be nice」

WHITE CROSSの社員には、社内外問わず nice に振舞うことが求められます。社員の絶対条件として、

・ 挨拶、礼儀、マナー、身だしなみなど、社会人としての一般常識が身についている
・ 好き嫌いによらず、社内外での職務を相手にとって感じよく全うする
・ 社内政治を行わず、仮想敵は社外に作る

と言うものがあります。「扱いやすい人」であれと言う意味ではありません。社内外からの理にならぬ理や理不尽、人としての正しさがないことをされた場合には、バランスはとりますが迎合はいたしません。時に怒ります。ただ、どのような場合でも不必要に相手に気を遣わせるような態度/行動/発言を、こちらから仕掛けるような愚行はWHITE CROSSの社員として厳に謹んでもらいます。

 

また、be nice の一環として、社内外への挨拶を大切にする文化を作ってきました。「おはようございます。お疲れ様でした。ありがとうございます。ごめんなさい。」これらの言葉を徹底して快く、あるいは素直に交わし合います。社員がこれを怠った時、私はストレートに怒ります。

現実問題として、自分の機嫌を他人にとってもらわなければ気が済まない人/不機嫌でも感じ悪くても仕事さえできれば良いと言う考えの人は、ある一定数いらっしゃいます。それは未熟さであり、真摯さの欠如でもあります。そのような方々を組織に入れると、短期のパフォーマンスをあげることはありますが、中長期的には孤立して周囲が腫れ物を触るように対応しなければいけなくなります。

もちろん、人にはバイオリズムがありますし、多少の揺らぎはあって当たり前です。気持ちに余裕が持てず、行動原理を忘れてしまう日もあります。そういった人間らしさは、多少であれば許容されるべきです。ただ、限度を越えた人が生まれないような組織文化を育てる仕組み作りはマネジメント層の仕事であり、育て続けることは社員全員の責任です。

「be nice」についてより深く理解してもらい、WHITE CROSSの企業文化を体現できる人財になってもらうために、デール・カーネギーの「人を動かす」が指定図書として全社員に配布され、毎週行われる各種研修において使用されています。

 

それらに加えて、様々なバックグランドを持つ社員が歯科医療業界について理解するために、WHITE CROSSオリジナル/私が執筆した書籍が推薦図書とされています。

全て、私自身が記述したものですので、WHITE CROSSとの整合性が非常に高くなっています。

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その上で、各マネージャーは、部下であるメンバーとの1 on 1を最低2週間に1回は行い、コーチングをしながら企業文化の練り込みを繰り返します。

その循環により、Valueに基づいた企業文化が形成され、WHITE CROSSにおいて「どのような思考/判断/行動が評価されるか」への理解が浸透していきます。そしてそれが、社員にとっての心理的安全となり、成果につなります。

この企業文化構築のための仕組みと努力を精神的に拒絶し、一人であげられる成果より大きなマネジメントコストを捻出させる人は、どれほど仕事ができようとも評価いたしません。

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WHITE CROSSでの時間が、一人ひとりの人生にとって善いものであるように、社員同士は多様性を受け入れ、互いに善い人間であり、善いチームであることを心がけます。

私が願っているのは、WHITE CROSSの成長と社員の幸せです。WHITE CROSSで過ごした時間が、その社員の人生において幸せの彩りの一つであって欲しいと・・・心からそう思います。

 

これは明確に言えることですが私や創業メンバーは、個々人の金銭的豊かさのためにWHITE CROSSを起業した訳ではありません。富を楽しむ心を持つことは大切ですが、富に溺れる心は持ち合わせていません。

また、Vision「歯科医療の社会的価値を高める」を達成するために、WHITE CROSSを上場させ、安定した公器として歯科医療の価値を広く社会に発信して行くことを目指しています。

 

WHITE CROSSのVision, Valueを、適切に浸透させられるように継続的な努力をしています。私が各マネージャーと話をする時、マネージャーが各事業部メンバーと話をする時などは当然のこととして、各メンバー同士がお互いに注意・アドバイスし合う時や、WHITE CROSSの社内システムでお互いに連絡を取り合う場面にも練りこまれていくことが大切です。

その結果としてWHITE CROSSの組織文化にフィットした人材が集まっており、成長フェーズに入った今も、風通しが良く、お互いを大切にし合う社風が生まれてきているように思います。

また、ただの仲が良いだけではなく、代表の私を含め、忖度なしでアドバイスを受け、自己修正をして行く必要性がある文化になっています。

 

WHITE CROSSのVision, Valueは、一朝一夕にできたものではなく、創業からの6年間をかけて、少しづつ積み重ねられてきたものです。そして、完成することはなく、今後も時間と共に変化をしながら、より深く組織文化に練り込む努力をし続ける必要があります。

 

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WHITE CROSSでは、理念共感し、この車に乗ってくれる仲間を募集しています。「なんとなく共感し、気になりました」と言うレベルからでも、WHITE CROSSに実際に接していただけますと嬉しいです。

ご希望の方には、Vision, Valueについて、熱を重ねてお伝えし、共感いただけるように私達も最善を尽くします。そして、それだけの価値が歯科医療にはあることをお約束します。

ぜひ、WHITE CROSSにジョインしていただきたいと願います。

投稿者:

赤司 征大 |Masahiro Akashi

赤司 征大 |Masahiro Akashi

WHITE CROSS株式会社 代表取締役 CEO  歯科医師/MBA