WHITE CROSS University #2

先日、社員向けのセミナーであるWHITE CROSS University #2が開催されました。今回は、WHITE CROSS人材事業部長の北野による、「人材ビジネスとd.Styleの戦略」という講義でした。

北野は、歯科とは全く無縁の大手人材事業会社で十数年間の経験を積み、初の転職がWHITE CROSSでした。その間に、法人営業、キャリアアドバイザー、ウェブマーケティング、新規事業立ち上げなどを経験し、複数のMVPを受賞している非常に優秀なビジネスパーソンです。

d.Styleを立ち上げるにあたり、私は30名近くの人材会社出身者と会ってきましたが、北野に会った時「この人こそが探していた人だ!」という強い直感を得ました。それ以降の数ヶ月間、幾度となく話を重ね、まさに三顧の礼で参画してもらいました。

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WHITE CROSSのミッション・ビジョン・バリューに始まり、歯科医療が如何にこれからの日本社会において大切な役割を果たすか、そのためにビジネスサイドから我々がもたらすことができる価値は何か、そのための戦略や実行可能性はどのレベルか・・・何度も話し合いを重ねる過程で、そのしなやかさに尊敬の念を得ました。昨年の夏に、「参画します」というメッセージを受け取った時の鮮烈な喜びを今でも鮮明に覚えています。

そして、今ではWHITE CROSSの最重要なマネージャーの一人となり、d.Styleを牽引してくれています。

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講義では、日本の人材事業の全体像を俯瞰し、その光と影にも焦点をあて、その上でd.Styleが維持するべき価値観、歯科医療界にもたらすべき具体的な価値についても言及されました。

現在、WHITE CROSSは3つのサービスを展開しています。それらが真に価値を生むためには、それぞれのサービスがシームレスに連動していく必要があります。

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今の所、WHITE CROSSの社内にセクショナリズムは生じていません。しかし、今後会社が拡大していく過程で必ずそれは生じると考えています。その一方で、我々が描く絵を実現化させていき、真の価値を社会に生んでいく上で大切なのは、サービスの一つ一つについて徹底して思考を深めながら丁寧につなぎ合わせていくことです。そのために最重要なのは、それぞれのセクションが常に理解し合い続けることです。

WHITE CROSS University がもたらす価値の一つが、WHITE CROSSの目指すべきベクトルを全社員で共通認識化することです。その上で歯科医療への深いインサイトを持つインサイダーと、歯科外で圧倒的な成果を上げてきたビジネスプロフェッショナルとが風通しよく、自由裁量の元に連携して挑戦していく。現時点から、意識的にその企業体質・文化を作り上げています。

 

それぞれのセクションから活発な質問、意見が出ました。私自身、北野の講義から多くを学ばせてもらいました。

 

次回、WHITE CROSS University では、インテリジェンスから参画してくれたWHITE CROSSの人事部長かつ、私にとっての企業組織文化形成のパートナーである永畑より、

・ 人事の役割がこの10年で激変した、その理由
・ これから会社組織と個人の働き方はどうなっていく?
・ 歯科医院や歯科業界にどう関係するのか?

について講義してもらいます。

 

いずれ、WHITE CROSS社員でなくても・・・例えそれがライバル企業の社員であってもWHITE CROSS University に参加できるようにして、Live配信で全国どこからでも参加できるようにしていきたい・・・とか思っています。

ネコはこず、鹿がきて、前半が締まる

歯界展望の10月号に、「日本歯科医療への提言 The Potential for Japanese Dentistry in the Future #7_日本歯科医療への提言 前半」を掲載いただきました。

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ここまでくると、表紙のネコネタが本格的にネタ化してきて、実際にネコが来た際のリアクションをどうとるかを考えてます。というか、果たしてネコはくるのか。。

そして、ここまでの7回で日本歯科医療への提言という本連載のテーマの論理的集約点を迎えました。次回からは、視点を変えた連載を続けていき、最終回で感覚的集約点を迎えさせたいと考えています。

私の考えを深く理解してくださる担当編集者さんのおかげで、本当に自由に書かせていただいています。原稿を提出してからの手戻り修正はほぼゼロで、私の提出した文章をそのまま掲載いただいています。伝えるための執筆はそのテーマの設定から一字一句に至るまで、意味を持たせる必要があります。

ふと思うのですが、例えば5年後、10年後に再度日本歯科医療への提言を執筆したら、どのような内容でどのような質感の文章になるのか・・・それまでに得られるインプットだけではなく、私の気質的変化、ライフテージの変化などが大きく影響していくはずです。そのため、私自身がそれを読んでみたいと願います。まーーーーーったく成長していない可能性もありますが、それもそれです。

 

日曜日のオフィスは、私以外誰もいないため、好きな音楽をかけながら集中して仕事できます。BGMの代わりに、映画を流しながら仕事をすることもあります。今日は、冷静と情熱の間を流していました。大学時代、この映画がすごく好きで、何度も見ていたな・・・とか思います。

歯科医療に関わる仕事ができていることが、嬉しい今日この頃です。

先達の美しさ

縁あって、日本学士院会員の須田立雄先生とお会いさせていただきました。

歯科で唯一の日本学士院の会員となられている偉大な研究者である須田先生のお人柄、佇まい、その知性に、人の持つ美しさを感じさせられました。

奢ることなく、華美であろうとせず、私程度の者からも学ばれようとされるお姿に、歳をとることの素晴らしさと、いつかは須田先生のようになりたいと言う私にとっては不可能に近い憧れを感じさせられました。

生涯忘れることのない、素晴らしい時間を過ごさせていただきました。

EY Innovative Startup 2018 & 24 hour IT PEOPLE

WHITE CROSSのオフィスの入り口に飾られているのが、EY Innovative Startup 2018 の表彰盾とFactbookです。EY新日本有限責任監査法人さんからの受賞のご連絡は晴天の霹靂でした。

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盾と共にいただいたFactbookには、受賞した21社が掲載されています。

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Health Care領域では、WHITE CROSSが受賞いたしました。歯科医療は、医療の中で他の診療科から離れ独立しているイメージがありますが、実際の人の口腔と全身との間に歯科と医科の境界はありません。

歯科医療メディアを運営する日々の中で、医科の先生方のみならず社会全体に、生きる力を支える医療としての歯科医療の大切さや、今後発展していく医科歯科連携が与える素晴らしい社会的価値について知っていただきたいと願うことがよくあります。

この受賞は、WHITE CROSSどうのこうのより、社会に歯科医療の大切さを少し認めていただけた証明のように感じられて嬉しかったです。

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また、この縁で24 hour IT PEOPLEにおいても、特集いただきました。

 

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一般向けの場において、『歯科医療ベンチャー』としてメッセージを発信させていただけたことで、歯科医療の素晴らしさや可能性を一人でも多くの方々に感じていただけたらと願います。

引き続き、精進してまいります。

UCLA Anderson その後の日々

私の歯科医師としての母校は東北大学歯学部であり、歯科起業家としての母校はUCLA, Anderson School of Managementです。

2013年から2015年の夏まで、LAで過ごした2年間は、私のこれまで生きて来た時間の中において燦然と輝いています。

前職でマネジメントに携わっていたとは言え、歯科医師としての時間軸の中で生きていた私の人生を全く違うものに変えた・・・生まれ変わるような時間でした。何度、人生を歩んだとしても、私は歯学部に行った後に、MBA留学をするのだろうな・・・と思います。

 

卒業してから3年が経ちますが、定期的にUCLA時代の友人達がビジネスや休暇で東京を訪れてくれます。

今日は、台湾で家電製品のディストリビューターのFamily Businessを引き継いでいるThomasが東京を訪れてくれました。

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ということで、日本人同級生の友人と一緒に、表参道にThomasを招いてランチを楽しみました。

Thomasは台湾産まれLAで育ちで、学部も大学院もUCLAです。UCLAの動物はブルーイン・ベアー、つまり熊です。そして、学士も修士もUCLAであることをダブルブルーインと言います。

このダブルブルーインのThomas。私の親友のミケ(Michael Hirshman)のようにHigh up in the sky の常連さんではありませんが、凄く仲の良かった友人の一人です。

 

今でも覚えているのが、Thomasは入学当初英語の壁に苦しみクラスメートとの会話すらままならなかった私を気遣ってくれ、彼が学部時代に過ごしたUCLAの学生寮の食堂に連れて行ってくれました。

私のド下手な英語を一生懸命聞き取ろうとしてくれ、楽しませようとしてくれた彼とのその思い出は、UCLAで過ごした時間の中でも特に美しい記憶の一つです。

そんな彼も、卒業後、素敵な奥様と結婚し一児の父になっており、WHITE CROSSより遥かに大きな会社のトップマネジメントとして活躍しています。

 

世界中に様々なビジネスで活躍している友人達がいて、定期的に誰かが東京に訪れてくれることの価値は真にプライスレスです。

一見、WHITE CROSSとも歯科医療とも関係ないトピックのようですが、ビジネススクールでの日々は、私を歯科医師から歯科起業家へとシフトさせ、今のWHITE CROSSへと繋げてくれた日々でした。

卒後の3年間、これ以上は不可能と思えるレベルで働き続けてきた私が得てきたもの・・・それは、私のビジョンに共鳴して今一緒に働いてくれている素晴らしい仲間達や、そのビジョンの根底にある日本歯科医療への揺るぎない希望、そして日本歯科医療界において日々真摯に歯科医療に取り組んでいる数多くの人々との出会いでした。

今の生き方を選んで良かったと、心から思える時間を過ごさせてもらっています。

真夜中にふと思うこと

まるで契約するかのように、サービス情報とノウハウをヒアリングし、その後一言も触れずに独自に再現しようとする行為は、ビジネスにおいては賢いことなのかも知れません。ただ、心は静かに冷めて行きます。

これは起業して以降、幾度か経験して来たことですが、あらゆる仕事において起こり得ることなので、自然なこととして受け止めています。

 

そういう日々を経て、ビジネスとして成立し、かつ再現では生み出せないレベルの価値を社会に生み出していくことが大切です。そのために、寝ても覚めても考え続け、楽しみながら働いています。

WHITE CROSSのValueは、”我々は、真摯さを最重視する。” です。真摯であることはその定義も体現も難しく、私自身日々反省をしていますが、そうありたいと願います。

CTOがジョインしてくれました

9月3日月曜日、待望のCTOとして後藤がWHITE CROSSにジョインしてくれました。素晴らしい人柄と、数々の産業におけるシステム構築の知見をもち、Microsoft MVPアワードを6年連続受賞してきた実力を持つ後藤がジョインしてくれたことは大変ありがたく嬉しいことです。後藤のジョインを許してくださった後藤の仕事上の父親と言える方は、私自身の恩人でもあります。

写真は、これまでプロマネを兼任してきたCOOの田代とCTOの後藤と、銀座のカフェにて初日の打ち合わせをしているところです。

 

オフィスに戻り、夜遅くまで仕事をしているとミーティングルームに小暮がこもり始めたので何気なく見にいきました。小暮は、歯科関連のシステム会社で仕事をしていたのですが、偶然WHITE CROSSを見つけて、「転職先を探しているとかではなく、とにかくここで働きたくて、WHITE CROSSだけを受けに来ました。」と飛び込んで来てくれました。

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本人いわく、ノートよりホワイトボードの方が思考をまとめやすい時があるとのこと。そう言えばWHITE CROSSの日常の姿の一つとして、人材事業部長の北野、Live配信事業部責任者の栗本、そして私自身もですがホワイトボードの前でペンを片手に考え込んでいる姿をよく見かけます。

夜遅くにも関わらず、こうして熱意を持って仕事をしてくれている姿に、自分が一番大切にしたいものは ”人” だな・・・と思います。

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こっちは夏休暇前に、栗本と小暮とカラオケに行った時の様子。この二人は年齢こそ若いですが、どこに出しても恥ずかしくない仕事力を持っています。

WHITE CROSSは、家庭持ちが多く落ち着いた空気感の会社でありながら、ベンチャーらしさも持っています。また、先のステージを見越した積極的な取り組みが常に行われています。

 

ここ1年くらいで、私の仕事の質が徐々に変わってきました。最初の2年間は、本当に何でも屋として、初期からのメンバーと一緒に息継ぎなしで走り続けてきました。その頃から一緒に走ってきてくれたメンバーには感謝しかありません。

この1年間程度、社内で「赤司から仕事を奪って社長業務に集中させるキャンペーン」が張られた結果、私の仕事は、

・ ビジョンを描き、伝え続けること

・ 人財を集めること

・ 資金を集めること

・ 自分自身が理念を貫き、仲間をモチベートすること

・ 社交/講演/執筆

・ 歯科医療ジャーナリストとしての仕事

に絞られて来ています。社内のミーティングにおいても、全体ミーティングにこそ参加しますが、開発ミーティング、各事業部ミーティングなどには基本出席せず、信頼できる人材に任せています。

COOの田代とは、可能な限り毎週数時間まとまった時間を取り、渋谷か表参道らへんのカフェで細かいすり合わせをしています。社内の日常的なオペレーションは彼に任せておけば大丈夫という安心感があります。

その上で、毎日、誰かしらから報告・連絡・相談が飛んで来ます。「Googleカレンダー上で、私の空いている時間は自由に奪いに来ていいよ」と伝えています。

 

意識的にそういう組織を作って来たというのはありますが、結局は組織は人だと強く感じています。WHITE CROSSには、一般的に見ても凄まじいレベルのビジネスパーソンが集まっています。

楽しいことが待っていると思える日々を過ごしています。