2018年 仕事納め

WHITE CROSSの仕事納めは12月28日でした。そして、私は今日オフィスにて1 人で最後の仕事をしておりました。

明日から帰郷し、歯界展望の最終回の執筆をすると、今年は終わります。私にとっての2018年は、妥協のない1年でした。そして人生において強烈な記憶に残るであろう1年でした。

副社長の田代に、「今年と来年を1文字で表したら?」と聞くと、「友と戦」とのことでした。私が「走と希」でしたので、社員が増えていく中で、「戦友と走った2018年を越えて、希望を持って戦う2019年へ」というところでしょうか。

社員の増加に伴い来年2月から、オフィスを表参道から外苑前に移します。

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WHITE CROSSは兎に角、離職率が低いベンチャーです。2年半前に1名退職して以降、誰一人退職者が出ておらず、離職率は10%をきっています。

私は、”人は城、人は石垣、人は堀”と信じています。ベンチャーが生き残るためには兎に角、”人”です。社員の一人一人が、私にとって本当に大切な仲間です。

3年間、歩き慣れたオフィスまでの道もあと僅かです。

 

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昨日、事業部長の北野とランチミーティングをしながら、「ここまでくると後に引けない。」という話をしていましたが、正直、社会人になって以降、後に引けるような人生は歩んできませんでした。・・・というより、後に引けるような人生を歩んでいる人はいません。時間は平等に淡々と前向きにだけ流れているため日々、微力を尽くす以外ありません。

2019年が楽しみです。来年の終わりに私は何を思うのでしょうか。早く知りたくもありますが、死に急ぐつもりもないので、2019年も淡々と流れていく時間を苦しみながら喜びを求めて行こうと思います。

 

皆様にとっての2018年が素晴らしいものであったことを心より願っております。そして来る2019年が、皆様にとってより素晴らしく、歯科医療界の日本社会における大きな貢献につながる一年になることを心より願っております。

2018年、誠にありがとうございました。

Israel Japan Young Leadership Program Reunion

もう1年半以上前の話ですが、2017年の3月から4月にかけて、イスラエルに行っておりました。

トップの写真は死海で、対岸にはヨルダンが見えています。

イスラエル国費招聘リーダーシップというプログラムで、日本とイスラエルの若手人材の交流を通じて国家レベルで理解を深め合うことを目的としたものでした。

同プログラムのもと、3年間をかけて30回近い親善団が日本からイスラエルに招聘され、学府・大企業・スタートアップなど様々な分野から300名をこえる日本人がその歴史、文化、経済などに触れています。

そして先週、そのリユニオンがイスラエル大使館主催で開催されました。

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小規模な立食パーティーを想像していたのですが、参加してみると大きな会場を借り切っての盛大なものでした。

国家戦略として0 to 1を得意とするスタートアップエコシステムを作り上げてきたイスラエルは同様のプログラムを通じて、1 to 100を得意とする米国、中国などからも人材を招聘しており、現在では年間で$6Bもの外貨投資の引き入れに繋がってきているとのことでした。

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苦難を伴った建国から、現在の繁栄に繋げてきたイスラエルの小国としての成長戦略には目をみはるものがあります。イスラエル、あるいはスイスやシンガポール、エストニアなどの小国の戦略をそのまま日本の戦略に反映させることは難しいのは確かです。ただ、その戦略を医療の中の歯科医療に置き換えてみると、1診療科としてその社会的価値を高めていくために取るべき戦略のヒントが見えてきます。

 

イスラエルに滞在中、

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歴史と宗教の中心であるエルサレムでは、嘆きの壁を訪れ、

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キリストの足跡を辿り、聖墳墓教会にも訪れました。

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イスラエル建国のきっかけの一つであり、人類の負の歴史を残すホロコースト記念館にも訪れ、言葉を失いました。その時代の有り様を目の当たりにすると、平和な時代に、安全な社会で生きていられること自体が幸せなことだと実感させられます。

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経済の中心であるテルアビブ郊外の世界的な学府であるWiseman Institute of Scienceでは、ITの世界のレジェントであるRSA暗号通信の開発者であるアディ・シャミア教授から、直に講義を受けることができました。

これは、ジェフ=ベゾスから起業について教えてもらえるくらい。あるいは、C.ロナウドからサッカーのシュートを教えてもらえるくらい、私のようなIT起業家にとってはささる経験でした。

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また、テルアビブでは、GoogleのAI開発者からAIについて学ばせていただきました。

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こちらは、イスラエル独立宣言が行われたテルアビブ美術館です。

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イスラエル政府高官の方々や、スタートアップエコシステムに身を置く方々との交流を通じて、イスラエルの歴史、経済、文化、そして教育について深く学ばせていただきました。当時の私は、起業家として負の思考サイクルにとらわれていました。日常環境から切り離され、人としても起業家としても、素晴らしく質の高い学びを与えていただけた1週間でした。

同行させていただいた12名の親善団のメンバーは、今では定期的に集まる大切な仲間になっています。旅を通じて起業家として苦しんでいた私を叱咤激励し、道を示してくださった田中道昭団長。商社に大企業、ベンチャー起業家と様々なバックグランドを持ち、それぞれの分野での才能に溢れた仲間達に恵まれたのも学びの質を高めてくれた大きな要因でした。

 

その1年半後、

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素晴らしい社員達に恵まれ、楽しく元気にやっています。

あの1週間がなければ、今の私はないな・・・と素直に思える時間でした。リユニオンを通じて、初心に立ち返ることができました。