今週の火曜日から水曜日にかけて、歯学部長の宇田川信之先生からいただいたご縁で、教職員の先生方向けの講演にて松本歯科大学にお伺いさせていただきました。
新宿から特急あずさで2時間半、塩尻の駅に降り立つと、美しい山並みとぶどう畑が出迎えてくれます。東京都心で生きている者にとって、この季節の信州の冷たさは、寧ろ心地良い透明感としてしみこんできます。
木とか土とか澄んだ空気とか・・・子供の頃当たり前だった物達に意識が向き、その存在を強く感じられるようになったのは大人になったからなのか、それとも無機質な都会で生きる田舎育ちだからなのか。いずれにせよ、普段閉じている感覚が開かれていく土地への出張は、仕事の中でも特に好きな時間です。
そんな素晴らしい自然に囲まれた松本歯科大学は、訪れる度にそのアカデミアとしての魅力を感じさせてくれます。
今回の講演では、「日本歯科医療のこれから」をタイトルに、2025年の日本の歯科医療の姿に、アカデミアへの期待を重ねて話をさせていただきました。各科の教授と医局員の先生方を前にお話をさせていただき、受け止めていただけたことは私自身にとっても素晴らしい経験になりました。
後会では、松本歯科大学の先生方の次世代の歯科医師を育てるために・・・日本社会において歯科医療がより良いものであるように・・・という強い思いを感じ、そのお考えに感銘を受けました。
東北大学時代の恩師や、UCLA時代にお世話になった先生とも再会させていただくことができ、私自身記憶に残る講演となりました。
お呼び立ていただいた宇田川先生、そして松本歯科大学に心からの感謝を申し上げます。ありがとうございました。