2021.9.24 更新
WHITE CROSSは、理念経営を貫いています。そのため、企業文化を重視しています。
企業文化とは社員同士で共有される考え方/価値基準のことであり、日々の思考/判断/行動のベースになります。
人は、心理的安全に包まれた環境で責任を持つことで学習し、成果を最大化させることができます。その心理的安全を作り上げるのが企業文化であり、WHITE CROSSの企業文化は Value に基づきます。
・ 真摯さを最重視する
・ 質実剛健に成果を追求する
・ be nice
WHITE CROSSの社員は役職を問わず、 「Valueに基づいたマネジメント力」と「Value を体現したリーダーシップ 」 が求められ、評価されます。WHITE CROSSでは高い役職であるほど、より深くValueを理解し、日々強く体現することがが求められます。
そして、より具体的に「思考/判断/行動のベース」を示す指針として、WHITE CROSSの9の宣言と18のルールに派生します。

9の宣言は、WHITE CROSSとして目指すべき姿についての宣言であり、会社が社員に◯◯を与えるという宣言ではなく、社員全員で目指す姿です。
18のルールは、Valueをそれぞれに具体化した社内ルールです。
9の宣言
#1 善なる動機に基づいたビジネスを行う
「勝てば官軍、負ければ倒産」の厳しい世界だからこそ、善なる動機/利他の心に基づき始めた事業が軌道に乗った時、安定した成長を描き大樹に育つ可能性が高まります。温故知新を旨に、現在の日本の歯科医療が次世代に引き継いでいくべき良い点、変わっていくべき点は何であるかを考え、日本の歯科医療の持つ可能性を知り、行動していきます。
#2 参入事業でNo.1を目指す
参入した事業においては、いかなる困難にも負けず、果敢に突き進む強い意志/何があっても成し遂げるという凄まじいまでの熱意を持ち、成功するまでやり遂げます。想像力と創造力を働かせて、売上を与えて下さる顧客が良い物と感じ、自分達がそのファンになるプロダクト/サービスを追求します。今、できないことがあったとしても、将来の自分達ならできると言う未来進行形で考えます。
#3 売上拡大 → 組織成長 を強さとする
実際儲けることができなければ、誰も幸せにすることはできません。売上を組織の成長につなげることで、社員とその家族の生活を守り、幸福な人生をもたらす質実剛健な会社になります。また、早期にベンチャーステージを脱して、非常時にも社員とその家族を守ることができる「ダム経営」に移行しならなければいけません。売上規模と組織規模は強さです。
#4 ライバルは成果のみで突き放す
激しい競争の中で、競合企業を悪く言いたくなったり、邪魔をしたくなったりする時があります。また、逆に仕掛けられる時もあります。見るべき相手は、競合ではなく顧客です。仕掛けることも、やり返すことも禁止します。ライバルは企業としての成果のみをもって、突き放します。
#5 Valueの多様性は認めない
Valueは企業文化の根源であり、社員の日々の思考/判断/行動のベースとなります。集団としての思考/判断/行動の一貫性は、効率的に成果を上げる会社の競争力の源泉となります。
#6 最悪を、最良への転換点とする
過去30年間で、バブル崩壊/ITバブル崩壊/世界金融危機/東日本大震災/コロナ禍が起きたことからも、6年に1度は会社の継続性を脅かす何かが起こると考えるべきです。その際に、慌てふためき自らの境遇を嘆くのではなく、危機の中に勝機を見出そうとする姿勢を保ち、考え、行動し続ける日々を重ねれば、最悪は最良への転換点となります。個人も同じです。仕事がうまくいかなかった時、キーパーソンだと思っていた上司や同僚が辞めた時、それらの一つ一つが成長の機会です。憂鬱さを乗り越えて、必死に考え、行動し続ける日々は必ず良い成果につながります。
#7 不機嫌な上司、腫れ物社員を放置しない
自分の機嫌を他人にとってもらわなければ気が済まない/不機嫌でも感じ悪くても仕事さえできれば良いと言う考えは未熟であり、真摯さの欠如でもあります。そのような方々は、短期のパフォーマンスをあげることはありますが、中長期的には孤立して周囲が腫れ物を触るように対応しなければいけなくなるため、総合的にマイナスでしかありません。
#8 長く働いている社員を大切にする
「人は城、人は石垣、人は堀」です。売上を拡大し、組織を成長させる上で、最も大切なリソースは人です。
#9 功ある者には禄を与え、徳ある者には地位を与える
会社として利益があることを前提に、成果に貢献する社員を昇給し、人格を持ってチームを高める社員を昇格させます。「終身雇用の実力主義」を目指します。
18のルール 「真摯さを最重視する」より
#1 誰が正しいかではなく、何が正しいかを見る
仕事よりも人を問題にすることは、易きに流れる堕落です。トラブルが生じた場合は、事実関係を把握した上で、仕組みで改善します。もちろん、be niceに「ごめんなさい」を言うことを忘れてはいけません。顧客からの要望/クレームも同様であり、「顧客のために」徹します。扱いやすい人になれという意味ではありません。何があっても顧客を悪く言いませんが、社内外からの理にならぬ理や理不尽に対しては、論理的整理をしたうえで、必要に応じて正々堂々と戦います。
#2 人格においてリーダーシップを発揮する
リーダーシップとは、間接的影響力です。役職を問わず日々、企業文化を体現し、その背中で示せる人がリーダーです。WHITE CROSSでは、幼少期から諭されてきた道徳と、経営学の定石に基づいた考えを企業理念としています。
仕事の間だけ、企業理念を体現することは不可能です。
”Corporate value is our life value.”
会社を、社員がその人格を高める場とします。
特に上司においては、自身が日々示した人としてのあり方の影響を受けて、部下は仕事をします。真摯な挑戦の結果であれば、良いことも悪いことも、部下の責任の半分は上司の責任です。
#3 ゾウを追い出す
緊急度が低いけど重要な「気づいているけど、触れるとめんどくさいこと」は、いずれ会社/個人に致命傷を与えるゾウに育ちます。役職関係なく、ゾウがいることを指摘し、追い出す努力をします。
不愉快・不都合な事実であるほど、明らかにしましょう。事実を無視し、問題の言い逃れをし、現実から目を背けても、現実は変わりません。悲惨な結果が待っているだけです。
ただし、その伝え方には建設的な姿勢と具体性を求めます。単なる否定や個人レベルの不満/愚痴で終わる話は、時間の無駄ですので控えてください。
#4 企業文化に合わない人は、優秀でも仲間にしない
どれだけ能力が高かろうと、企業文化とフィットしない人材は、コントロールが効かず事故を起こすスポーツカーと同じです。採用後のマネジメントで苦労するため、採用しません。
#5 自分より優秀な人を仲間にする
自分より優秀な人を採用することができなければ、チームの成果を高めることはできません。自分より優秀な人を採用し、活躍してもらうことが、自分自身の評価につながります。逆に、自分より優秀な部下を恐れる人は、管理職にはなれません。
18のルール 「質実剛健に成果を追求する」より
#6 1日1%の改善を繰り返す
1日1%の改善を繰り返すと、1年で38倍優れたサービスとなり、その5%が売上につなげると、年率2倍の売上が達成できます。本当の儲ける力は、あたり前のことを徹底して積み重ねることでのみ得られます。小さなことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただ一つの道です。
#7 目標を高く持ち、日々実行する
非常識だと思えるくらいの高い目標をゴールとして掲げると、既存の延長線上では出てこない発想が生まれ、仕事の基準が高まり、実行することができます。ゴールを達成できた時、企業としても個人としても圧倒的な存在になることができます。また、高いゴールを掲げるには覚悟を持つ必要があります。その覚悟は孤独なものでなく、チームで持つ覚悟です。実行においてはスピードを重視し「すぐやる、必ずやる、出来るまでやる」の精神を忘れてはいけません。
#8 一番厳しい顧客の目線で、「美しい」を追求する
「神々は細部に宿る」「手が切れるものを作れ」「本物は世界を貫く」。成功している先人達は、基準を高く持つことの意味を様々な言葉で表現しています。「自分なりでできている」ではなく、一番厳しい顧客の目線に立って、「美しい」と思えるレベルのシステム/サービスを作り込むことが成果につながります。顧客の目線に立ち、良識を持って常識を疑いながら「美しい」を追求し続けます。
#9 遠くのVisionと、近くのゴールを見つめ続ける
Visionとは、社員全員で共有する見果てぬ夢です。Visionを見つめ続けることで、不屈不撓の一心が生まれ、気高く仕事に邁進することができます。小事に捕われて、道を誤ることもなくなります。同時に、近くのゴールを見つめ続ける事で、Visionにたどり着くためのマイルストーンを認識でき、会社と個人の成長を重ね合わることができます。
#10 ゴールに至る道を考え、学び続ける
自問自答して内省し続けなければ、会社はすぐに社会に通用しなくなります。個人においても、「前任者がやっていたから」で仕事をすると、単純な作業員になってしまいます。作業は必要ですが、楽でもあります。作業に逃げてはいけません。また、アルバイトの仕事も、匠の仕事として教えて依頼します。記事の1本、求人票の1枚、メールや電話の1本までを、良質な歯科医療情報とします。ゴールに至る道を考え、学び続ける集団であり続けます。また、社員一人一人が学んだことを活かして成果に繋げる実践家でなければいけません。
#11 ゴールに執着し、妥協とあきらめをしないで追求する
経営的に「自分なりにできている」は全く意味がありません。ゴールを決めたら「何があっても達成する」という熱意が大切です。「成功するまでやり遂げる」が前提ですが、高い基準を目指し、本当に真摯に向き合った上での失敗は次につながります。自社のサービスを世界一に高めることができれば、必ず成功できます。
#12 ミーティング開始時に、ゴールを宣言する
会社/部/個人のゴールは、社内で認知されて初めて、高い目標となります。意識して、事あるごとに口にして、宣言し続けることが大切です。
18のルール 「be nice」より
#13 挨拶を徹底する
「おはようございます」「お疲れ様でした」「ありがとうございます」を、気持ちよく交わしあうことは、人としての基礎です。挨拶はWHITE CROSSの鉄のルールであり、これができない方は評価しません。
#14 人として正しいかを基準に考え、行動する
何かに迷った時、損得ではなく人として正しいかを基準に考え、行動します。短期的には小さな損でも、中長期的な大きな信頼となります。どれほど企業が大きくなっても、仕事は人と人が行うものであり、信頼は財産です。
#15 勇気ある挑戦と、誠実な失敗を称賛する
企業文化を体現した上での勇気ある挑戦、その先の失敗は称賛します。仕事は実行であり、挑戦です。「こう言う仕事をしたい」「こう言うキャリアを歩みたい」と言う思いは、口にして、ゴールに設定して、 「まずはやってみる」と言う意識を持ちましょう。上司は、その挑戦する背中に手を当て、全力で応援します。
挑戦せずに諦めることより、挑戦してみてダメだと分かった経験の方が、良い学びになり次につながります。初めての仕事に挑戦をする時はいつも憂鬱が付き纏いますが、それを乗り越える新しい経験を手に入れることができます。それがキャリアとなり、人は成長していきます。
#16 仮想敵は社外に作り、社内政治を禁止する
セクショナリズムを生み得る行為/言動はやめましょう。社内政治は、成果には繋がらないため評価しません。
#17 オーバーコミュニケーションする
仕事を通じて起こるトラブルの大半が、コミュニケーション不足が原因です。「あの人は大丈夫」「言わなくても分かるだろう」は通じません。常に、オーバーコミュニケーションを心がけます。
#18 個を磨き、チームを高める
日々微力を尽くし、個の力を磨き続けます。人格を高め、個の力を寄せ合いチームを高めます。会社は、凡人をして非凡なことを行わせる場であり、チームとして個人ではなし得ない成果を上げ、その成果を皆で享受する場所です。また、WHITE CROSSでは一人2役/3役が当たり前です。自ら機会を創り出し、どんどん自分の仕事の幅を広げていくことが評価されます。
WHITE CROSSに天才はいませんが、多様性に富んだ素晴らしい才能が揃っています。
自分の可能性を信じ、勇気ある挑戦をしてください。

基本的に、私自身が学んできた経営学の定石と道徳、私自身の経験、信頼する社員が口にした言葉、そして稲盛和夫さん、柳井正さん、藤田晋さんなど様々な先達の書籍や講演から頂いた言葉をつなぎ合わせてきたものです。
私自身、完璧にできているはずもなく、日々、繰り返し内省するためのチェックリストです。