真夜中にふと思うこと

まるで契約するかのように、サービス情報とノウハウをヒアリングし、その後一言も触れずに独自に再現しようとする行為は、ビジネスにおいては賢いことなのかも知れません。ただ、心は静かに冷めて行きます。

これは起業して以降、幾度か経験して来たことですが、あらゆる仕事において起こり得ることなので、自然なこととして受け止めています。

 

そういう日々を経て、ビジネスとして成立し、かつ再現では生み出せないレベルの価値を社会に生み出していくことが大切です。そのために、寝ても覚めても考え続け、楽しみながら働いています。

WHITE CROSSのValueは、”我々は、真摯さを最重視する。” です。真摯であることはその定義も体現も難しく、私自身日々反省をしていますが、そうありたいと願います。

CTOがジョインしてくれました

9月3日月曜日、待望のCTOとして後藤がWHITE CROSSにジョインしてくれました。素晴らしい人柄と、数々の産業におけるシステム構築の知見をもち、Microsoft MVPアワードを6年連続受賞してきた実力を持つ後藤がジョインしてくれたことは大変ありがたく嬉しいことです。後藤のジョインを許してくださった後藤の仕事上の父親と言える方は、私自身の恩人でもあります。

写真は、これまでプロマネを兼任してきたCOOの田代とCTOの後藤と、銀座のカフェにて初日の打ち合わせをしているところです。

 

オフィスに戻り、夜遅くまで仕事をしているとミーティングルームに小暮がこもり始めたので何気なく見にいきました。小暮は、歯科関連のシステム会社で仕事をしていたのですが、偶然WHITE CROSSを見つけて、「転職先を探しているとかではなく、とにかくここで働きたくて、WHITE CROSSだけを受けに来ました。」と飛び込んで来てくれました。

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本人いわく、ノートよりホワイトボードの方が思考をまとめやすい時があるとのこと。そう言えばWHITE CROSSの日常の姿の一つとして、人材事業部長の北野、Live配信事業部責任者の栗本、そして私自身もですがホワイトボードの前でペンを片手に考え込んでいる姿をよく見かけます。

夜遅くにも関わらず、こうして熱意を持って仕事をしてくれている姿に、自分が一番大切にしたいものは ”人” だな・・・と思います。

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こっちは夏休暇前に、栗本と小暮とカラオケに行った時の様子。この二人は年齢こそ若いですが、どこに出しても恥ずかしくない仕事力を持っています。

WHITE CROSSは、家庭持ちが多く落ち着いた空気感の会社でありながら、ベンチャーらしさも持っています。また、先のステージを見越した積極的な取り組みが常に行われています。

 

ここ1年くらいで、私の仕事の質が徐々に変わってきました。最初の2年間は、本当に何でも屋として、初期からのメンバーと一緒に息継ぎなしで走り続けてきました。その頃から一緒に走ってきてくれたメンバーには感謝しかありません。

この1年間程度、社内で「赤司から仕事を奪って社長業務に集中させるキャンペーン」が張られた結果、私の仕事は、

・ ビジョンを描き、伝え続けること

・ 人財を集めること

・ 資金を集めること

・ 自分自身が理念を貫き、仲間をモチベートすること

・ 社交/講演/執筆

・ 歯科医療ジャーナリストとしての仕事

に絞られて来ています。社内のミーティングにおいても、全体ミーティングにこそ参加しますが、開発ミーティング、各事業部ミーティングなどには基本出席せず、信頼できる人材に任せています。

COOの田代とは、可能な限り毎週数時間まとまった時間を取り、渋谷か表参道らへんのカフェで細かいすり合わせをしています。社内の日常的なオペレーションは彼に任せておけば大丈夫という安心感があります。

その上で、毎日、誰かしらから報告・連絡・相談が飛んで来ます。「Googleカレンダー上で、私の空いている時間は自由に奪いに来ていいよ」と伝えています。

 

意識的にそういう組織を作って来たというのはありますが、結局は組織は人だと強く感じています。WHITE CROSSには、一般的に見ても凄まじいレベルのビジネスパーソンが集まっています。

楽しいことが待っていると思える日々を過ごしています。

サインボードが新しくなりました

WHITE CROSSのオフィスは、表参道と渋谷の中間くらいの閑静なエリアにあります。2015年、私はまだ留学中でLA在住だったため、東京にリモートで会社を登記することができず、Co-Founderの井上のオフィスに仮登記させていただいたのがそのスタートになります。

事業が成長し、オフィスにいらっしゃる方が増えてきたこともあり、サインボードにWHITE CROSSの名前を加えていただきました。

小さなことですが、こういう一つ一つがベンチャー企業ならではの手作り感であり、嬉しさでもあります。

都歯連盟会報にて

都歯連盟会報に、4月の東京都歯科医師連盟の時局勉強会にて講演させていただいた様子を掲載いただきました。

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臨床医としての道はあゆみませんでしたが、歯科医院の3代目として生まれ育った私にとって、歯科医師会・連盟という名前は子供の頃から慣れ親しんだものでした。懇意にしている先生のご厚意で、素晴らしい機会をいただくことができました。またその縁で、私とCOOの田代は都連盟の会員にならせていただいています。

人にそれぞれの考え方、ご意見があるのは自然なことであり、それを画一化するべきではないと思います。その一方で、日本社会において、歯科医師会・連盟は必要不可欠で、非常に大切な役割を果たしていることを歯科医師一人一人にご理解いただけたら・・・と願っています。

 

その国の社会的背景が、医療制度を左右し、その国の医療制度が、その国の医療の姿を大きく左右します。日本において歯科医療は、国民皆医療保険制度に組み込まれている以上、医療制度に取り込まれなければ国民に提供する歯科医療の価値を面として高めることはできません。

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そのためには、厚生労働省・政治に歯科医療を適切に取り上げて貰い、医療制度に組み込んでいく必要があります。

政策とは、「政府が問題解決・社会をより良いものにする為にとる対応策、解決策、方向性、プラン」 です。医療政策をたてるのが厚生労働省であり、この観点から厚労省への窓口となる日本歯科医師会の大切さがわかります。そして政治とは、「各ステークホルダーの権力に合わせてどのような政策が選択されるかというパワーバランスの結果 」です。この観点から政治へのロビー活動を行う歯科医師連盟の大切さがわかります。

業界団体として利権の拡大のみ追求し続けるのならよろしくない面もあるのですが、歯科医療は国民の健康を支える大切な社会インフラであり、その活動の先には歯科医療を通じた社会・健康・福祉の発展があるため適切な活動は必要不可欠です。

 

そして、この数年で歯科医療に対する社会からの期待の質が大きく変化してきていると私は感じています。

その背景として、人口動態の変化など様々な要因を内包した医療費の増大があります。

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GDP対比から見て、保険制度は維持し続け得るという見解もありますが、

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如何に人々の健康寿命を伸ばし、医療費を抑制するか・・・それを面として可能にする日本社会を作り上げていくかが、現代日本社会の大切な課題となっています。

そこにおいて歯科医療は、

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健康の入り口であり、全身健康に影響を及ぼしています。

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そして、フレイルの予防においても、歯科医療は大切な役割を果たします。

医科と歯科は分かれていますが、口腔と全身に境界線はありません。医療の中の歯科医療としてどのように発展していくことが良いのかを考え、医療制度に反映していく必要があります。

 

歯科医療への期待が高まっていることは、「経済財政運営と改革の基本方針」。つまり骨太の方針からも読み取れます。

2017年、歯科医療にとって歴史的な一文が組み込まれました。

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そして、2018年、青字の部分が追加されました。

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この流れを受けて、厚生労働省内において昨年末、歯科口腔保健推進室 が 省令室 に昇格しました。そしてこの夏より、厚生労働省内の各部局はもとより、内閣府、文部科学省、経済産業省等、関係省庁との調整、連携のもとに、歯科医療の価値を正しく提供していくために動き始めています。

 

2025年を目標に構築されようとしている地域包括ケアシステム、そこにおいて活きるかかりつけ機能強化型歯科院、医科歯科連携の推進、口腔健康の全身影響の見出しによる口腔ケア・歯科検診の充実など・・・今、歯科医療は日本社会において、その役割を大きく変えていこうしています。

産業として建設的に変化していくことは大切ですが、これまで先人達が作り上げてきた日本の歯科医療の現在のあり方を単純に否定して、新しい歯科医療のあり方を模索することは不可能です。温故知新を旨に、現在の日本の歯科医療が次世代に引き継いでいくべき良い点、変わっていくべき点は何であるかを考え、日本の歯科医療の持つ可能性を知り、実際に行動していくこと。その先に、歯科医療の社会的価値の向上があります。

そういう意味合いで、歯科医療の変化を規定する組織として歯科医師会・連盟の果たす役割は非常に大切です。

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私は仕事柄、歯科医師会・連盟においてリーダーシップを取られている先生方とお話をさせていただく機会がありますが、現在のトップの方々が如何に真摯に歯科医療の社会的価値の向上に尽力され、上記の変化の呼び水となる活動をされているかに感銘を受けています。

無論、歯科医師会・連盟においても温故知新で変わっていかなければならない部分はあるのは事実ですが、それはあらゆる組織において当たり前のことです。

私と同世代、そしてより若い世代に、歯科医師会・連盟の活動の意義を知っていただき、会員となり活動に寄与していただければと願います。これは、学術を追求し、歯科医療のボーダーを拡大して素晴らしい価値を生んでいらっしゃる先生方に対しても願うことです。そして、歯科医師会・連盟においてリーダーシップを取られている先生方には、会員の先生方の思いに応えるべく、より効果的かつ効率的で意義のある組織運営を推進していただければと願います。

 

日本歯科医療への否定として、欧米の歯科医療と比較するケースもありますが、個の歯科医師として見た場合、国家国民価値で見た場合、人類価値で見た場合でラショウモン・エフェクトが生じ、その良し悪しは単純に判断することはできません。この詳細について、たまに大学講義や講演をしています。

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現実問題として、日本を土壌にどう変化してくかを考えることが大切です。また、日本歯科医療には日本歯科医療だから生み得る国民価値・人類の健康福祉への価値があります。

 

Art & Scienceでありながら、国民を守るインフラとして医療制度に組み込まれている歯科医療において、歯科医療従事者の誰もが歯科医療に良いものであってほしいと思っているはずです。異なる考えなどへの単純否定や諦めの気持ちにとらわれず、それらの思いが少しでも形になることへの希望の集まりが歯科医療界の総意であって欲しいと願います。

歯科医療におけるクロスメディア

WHITE CROSSでは、現在、DENTAL DIAMOND誌さん、歯科医療総研さんとクロスメディア企画を運営しています。きっかけになって下さったのは、医院の待合室を起点としたマーケティングで人気の中原維浩先生です。

中原先生がDENTAL DIAMOND誌さんの記事にて、セルフケアグッツの処方についての解説を行い、同時に全国の歯科医院の事例を用いたディスプレイチェックのクイズが出題されます。

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先日書いた歯界展望さんの表紙の優しさも好きですが、DENTAL DIAMONDさんのポップさも良いですね。

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中原先生の記事の右上のBOXが、ディプレイチェック&クイズです。

そしてWHITE CROSSに掲載されるクイズの答えの記事においてディスプレイ写真と歯科医療総研さんによる中原先生の解説動画をご覧いただくことができます。

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複数のメディアが連動し、相互作用をねらうことをクロス・メディアというのですが、一般的に知られているところでは東京カレンダーなどが綺麗に運営しているイメージがあります・・・。後は、シンプルですが「つづきはウェブで」というものもクロスメディアの一例です。

最近では複数の全く異なる媒体が連携し、さらにSNS戦略なども絡めて複雑に動くケースが見られます。WHITE CROSSではその初期からクロスメディアに取り組んでおり、サービス群全体で現在ウェブのみでも10を超える他社媒体と連動しており、それにリアル媒体が加わります。

スマートフォンの浸透で、紙媒体とウェブ媒体が共存・連動することが当たり前の現代において、単一媒体での運用は長い目で見たジリ貧を招くリスクになります。異なる媒体同士でパイを奪い合うのではなく、どうすれば活かしあえるかという視点に立った運用が大切です。

その可能性を汲んでくださった、中原先生、DENTAL DIAMONDさん、歯科医療総研さんに心より感謝しています。

 

いつも思うのですが、知識技術職である歯科医療こそ紙媒体とウェブ媒体が連動することで生まれる価値は大きいのではなないでしょうか。現状、戦略レベルで見てWHITE CROSSと競合する歯科専門のウェブ媒体は存在していないため、歯科医療界に価値を生む形でクロスメディアのボーダーを広げていくこともWHITE CROSSの大切な役割の一つとして捉えています。

 

おまけですが、先日岡山に帰郷しました。今の季節、瀬戸内は穏やかで美しい日が続きます。

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第2の故郷であるLAの青さとも違う、この青色が懐かしく、好きです。

ネコ来ず、Mac壊れ、ノートが25冊目に入る

歯界展望の9月号に、「日本歯科医療への提言 The Potential for Japanese Dentistry in the Future #6_歯科医療×テクノロジー」を掲載いただきました。

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・ 歯科医療へのテクノロジーの浸透

・ 歯科×テクノロジーの4つの潮流

・ 医療におけるテクノロジーは希望

の3つの節に分けて、描かせていただきました。#6は昨年末に執筆しました。マクロエコノミクスや国策の観点から描けた#1-5と比較して、テクノロジーに焦点を当てた#6は、その進歩の速さにより8ヶ月の間に私自身の認識がおおきく変わった領域です。従って、今現在伝えたい内容と比較して少し古い部分もありますが、それは仕方がないことです。

で、毎回表紙にネコを期待しているのですが・・・今回は・・・プレーリードッグ?これもこれでいい味出していて好きです。いつも思うのですが、歯界展望の表紙は優しくて良いです。

最近、私がネコを期待していることを知った担当編集者の方から「表紙の動物はその時々の気分でデザイナーさんが決めます。一緒に願いましょう!」とのメールをいただきました。書き手の想いに丁寧に向き合ってくれる真摯さに加えて、こういうやり取りもしてくれる編集者さん。紙とウェブの違いはありますが、同じメディアの人間として尊敬しています。

残り後6回、どこかでネコの気分になってもらえるにはどうすれば良いのか・・・医歯薬出版のデザイナーさんに「月刊ねこのきもち」でも送ってみようかな。

 

そして、MacBookがぶっ壊れました。正確には、ほぼいってしまわれそうになっている・・・と言うわけで、完全に壊れる前にデータ移行するため、MacBookを新しく購入しました。

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今でこそ少しだけ落ち着いてきましたがベンチャー起業家は最初の数年間、文字通り土日昼夜問わず仕事に没頭することになります。

WHITE CROSSを立ち上げてからの3年間、ハードワークに付き合ってくれていたMacBookに限界が来たのは仕方ない事なのかもしれませんが、愛着があるため寂しさがあります。

データ移行をしながら、新旧MacBookを並べて見てみると、同じスペースグレーでも、左側のMacBookはかなり色褪せていることがわかります。また、タイピングしてみるとキーボードの反発が弱くかなりヘタっていたことを知りました。本当に何時間、こいつと仕事してきたのだろうか・・・。

新しいMacBookが買い換えを迎える時、WHITE CROSSはどこまで進んでいるのだろうか。どんな素晴らしい仲間達が加ってくれているのだろうか。どれだけ理想に近づけているだろうか・・・などと、土曜の夜のオフィスで一人わくわくしています。

 

で、同じようにこの3年間の思考をまとめ続けてきたノートは25冊目に入りました。ノートは全て保存していますが、ふと見返してみると、理念に基づいた一貫性を維持しながら、それぞれの時期にそれぞれの理想があったことを感じさせられます。

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現在、既存のサービスを高めながら、今年の後半そして来年のWHITE CROSSのさらなる成長に向けた様々な準備をしています。

3年前との違いは、ビジョンの5%程度が具現化されたこと。そして、様々なバックグランドを持つ私より遥かに優秀で尊敬できる仲間達がジョインしてくれたことです。「毎日が楽しい」と言いながら働いてくれる仲間達の存在は本当ありがたいことです。

さて、明日は何をしようか・・・の「何」が、私の場合全て仕事に繋がる今を楽しんでいます。

4年前の夏、渋谷の宮益坂のエクセルシオールでCOOの田代と立てた「歯科医療の社会的価値を高める」という理念に基づいた企業を作ろうという想いは、今もぶれることなくここにあります。

WHITE CROSS University

先日WHITE CROSS University #1が開催されました。一言で言うと、社員向けのセミナーです。10人程度の規模からこういう取り組みを始めるのは珍しいことかもしれませんが、社員自身が、あるいは社外から講師を招いての月1回の勉強会です。

今回は、ファイナンスのプロをお招きし、WHITE CROSSのメンバーとして、これから成長していく上で知っておいて欲しいベンチャーファイナンスの知識について講義をしていただきました。全員にとって学びのある素晴らしい内容でした。次回は、人材事業部長の北野より、d.Styleの戦略/ポジショニングなどについての講義をしてもらいます。

 

私のキャリアは、歯科医療の臨床現場から始まりました。その現場経験から、組織を成長させるには「人は城、人は石垣、人は堀」。そして、長い時間の中で賽の河原の石積みのように思える時があったとしても「Management, Management, and Management」だと考えています。それは、私自身が前職でマネジメント層に上がろうと、ビジネススクールに行こうと変わることはありませんでした。起業して以降は、一人二役三役が当たり前の日々の中で、今まで以上に “人財” を重視するようになりました。

 

WHITE CROSSが社員に求めるのは、入社時点での仕事力以上に、企業文化へのフィットと真摯さです。WHITE CROSSのValue は「我々は、真摯さを最重視する」です。その“真摯さ”を欠く場合は難しい企業文化を意識的に作りあげようとしています。

人財に関わる嬉しいニュースとして、9月よりCTOの後藤がジョインします。開発者としての豊富な経験と優秀さ。そして、素晴らしい人柄ですでに社内での厚い信頼を得ています。後藤もまたWHITE CROSSの理念や質実剛健を旨とするあり方に時間をかけて共感し、ジョインしてくれました。また一人、一緒に夢を追いかける仲間が増えました。これにより、これまでプロマネもこなしていた副代表の田代は、COO業務に集中することになります。信頼できるチームが出来上がってきています。

 

この3年間、私は社員に私の部下になって欲しいと思ったことは一度としてありません。新しいメンバーには皆、「パートナーのつもりで入社してください。」と伝えています。既婚者が多く落ち着いた空気感で、ベンチャーっぽくないベンチャーと言われることが多いWHITE CROSSですが、他産業において卓越した仕事力を身につけてきたメンバーや、ビリビリした環境での成長を求めるメンバーが集まってくれています。「歯科医療への深いinsight × Business Professional」という、起業当初に描いた組織コンセプトが、徐々に具現化されようとしています。

それゆえに、組織の拡大に伴い、私を含め自分よりそのポジションにふさわしい人材がいれば降格する覚悟、その逆に責任を負う覚悟を、一人一人に持って欲しいと願います。実際に、組織の拡大に伴い発生する役職を引き受けてもらう際に、自分への責任としてその覚悟を口にするメンバーもいます。

私に引導を渡すことを目標としてくれている若手もいて、「是非、そう育って欲しい。」と心の底から思います。

 

同じ目標に向かって、信頼できる仲間と真剣に働けることの楽しさや厳しさには、本当に経験した人にしか分からない素晴らしさがあると感じています。

日々、真摯に、どれだけ微力を尽くすか。その積み重ねが全てです。

WHITE CROSS Live  ーセミナーのLive配信ー

先日、総義歯治療で有名な松丸悠一先生をお招きして、WHITE CROSS Liveを開催させていただきました。

わかりやすく爽やかな語り口調で、松丸先生の圧倒的な知識や技術、そして総義歯治療への情熱が伝わってくる素晴らしいセミナーでした。歯科医師向け情報サイトの「WHITE CROSS」にもそのレポートも出させていただいております。

WHITE CROSS Live へのご出演を快諾いただきましたこと、心からの感謝を申し上げます。

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日本歯科医療界において、オンデマンド配信や 1 to n でのサテライト配信はこれまでにもありましたが、1 to ∞ でのLive配信はWHITE CROSS Live以前には存在しませんでした。

Live配信は、講師の先生の知財を守りながらその共有効率や知の単価を高めることができます。それと同時に、受け手の時間コスト・移動コストを下げることで学習単価を下げることもできます。なにより歯科医院単位で価値観や知を共有できる枠組みとして育てており、WHITE CROSS Liveの理念通りの使用法をしてくれている歯科医院さんも全国各地で増えてきています。

写真の使用許可をいただいた神奈川県の歯科医院さん

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愛知県の歯科医院さん

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鹿児島県の歯科医院さん

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歯科医院での診療終了後に、ケータリングで食事を取りながら全員でセミナーに参加し、それぞれの立場から翌日からの臨床に取り入れるための意見出しやディスカッションも行っているとの話もいただきました。それこそが、歯科医院単位で新しい学びを患者価値に還元するための大切な一歩であり、様々な観点からこれからの時代にフィットする学びの姿の一つであると私は考えています。

この3枚の写真からも、上京してのセミナー参加と比較すると、各歯科医院数十万円レベルでコストが削減されている上に、歯科医院単位での価値がうまれていることがわかります。

無論、講師の先生にとってのご出演いただいた意義が高まることが必要不可欠です。そこについては徹底的に考え、ご納得いただけるシステムを組んでいます。ただし、現時点で、Live配信による技術研鑽は難しいです。歯科医師が知識技術職である以上、そこはやはりハンズオンセミナーなどへの参加が必要であり、WHITE CROSS Liveはそのためのきっかけとなることを願っています。ICTには、当然のように限界があります。

WHITE CROSSが歯科医療界初の1 to ∞ でのLive配信を開始したのが2017年1月。それ以降、十数回の配信を経験してきました。蓄積されたノウハウと今後のテクノロジーの発達などを考慮した結果、来年に向けて ∞ to ∞ を可能とするWHITE CROSSの立ち上げ時と同等レベルの努力と資本投下が必要となるプロジェクトが動き始めています。今我々が考えている理念に基づいたシステムを、中立のPlatformとしてインフラ化させることで生み出せる社会的価値は小さくないと信じています。

WHITE CROSSは、日本歯科医療界から情報の砂漠地帯を無くしていきます。

立ち返る時間

私は人生において2つの基軸を持っています。そこに人生を捧げてきた諸先達と比較するととるに足らないものですが、一つは歯科医学と臨床経験。もう一つは、経営学と起業家としての経験です。それらを重ね合わせながら、どのような社会的価値を生むか考え続けることが私の日常であり、今の人生そのものです。

UCLAを卒業してからの3年間は、実践的なinputを抜きにすると、outputに力を入れてきました。その結果、今のWHITE CROSSがあります。しかしながらここ最近、これまで繰り返し学んできたはずのことを見返すために、古典的なビジネス書を読み直しています。

面白い事に、昔徹底的に学んだはず事でも、人生のステージが変わる事によって、学びの内容・質が変わってきます。正直、UCLA在学中は、書籍や教室で教えられる事が、実際にそのまま使えるとも思っておらず、畳の上の水練だと思っていました。しかしながら、卒業して3年が経ち、ふとした時にそこに立ち返り判断基準とする自分がいます。

歯科医学にしても、経営学にしても、先人たちの知の蓄積には美しいものがあります。また、歯科にせよ経営にせよ、真剣に取り組んできた先達の職業人としての美しさには、時として感動を覚えます。

歯界展望に掲載いただきました

現在、尊敬している先生からいただきましたご縁で、歯界展望にて「日本歯科医療への提言 The Potential for Japanese Dentistry in the Future」というタイトルで年間連載をさせていただいております。

その「#5_地域包括ケアシステムに求められる歯科医療」を2018年8月号に掲載いただきました。

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#1_日本のこれから

#2_医療・歯科医療のこれから

#3_地域包括ケアシステムと歯科衛生機能

#4_地域包括ケアシステムに活きる歯科医院

#5_地域包括ケアシステムに求められる歯科医療

#6_歯科医療 × テクノロジー

#7_日本歯科医療への提言 前編

#8_米国歯科医療のエコシステム

#9_歯科医師 × X の可能性 Interview with Makoto Obata

#10_歯科医療の研鑽のこれから Interview with Akiyoshi Funato

#11_歯科医師会と歯科医師連盟の真価 Interview with Hideto Takahashi & Minoru Sunakawa

#12_日本歯科医療への提言 後編

という構成で、8月号がその#5に当たります。執筆には、書きながら次を考えるスタイルと、先に全てを設計してから書き始めるスタイルとがありますが、今回は後者のパターンを取っています。

#1-6で、国家というマクロの視点から歯科医療というミクロの視点に集約させていく読者へのインプットを。#7で、#1-6より導き出される提言を行っています。そして、#8では米国歯科医療の実際について描き、日米の複視点を持っていただくことで日本歯科医療を省みるという視座の変化を。#9-11で、歯科医療の各領域において尊敬する先達へのインタビューを通じて見えてきた日本歯科医療のこれからについて描いています。#12は、#1-11を踏まえた再提言であり、#7での論理的提言とは異なる、より歯科医療人の感覚に乗っ取った物にしたいと考えています。

#1-11はまとめて書ききらせていただきました。問題は、継続的に様々なインプットがあり、月単位で思考が前進していくことです。出版直前に微調整させていただいたとは言え今回の#5にしても、読み返して見ると書き直したいパーツがあります。

そういう事情もあり、#12の執筆のみギリギリまでひきつけて、年の瀬に行う予定です。

 

私は文章を書くことが好きです。そして、いつか人生が落ち着いたら、リアルの情報を元に情報を構築していく現在のスタイルと対極のフィクション小説を一冊書いてみたいと思います。この感覚は、自分の好む執筆という作業に、現在と対極のアプローチを取った時に生まれるものへの好奇心から来ています。まっ、現在の私が好む ”かくかくしかじかな文章” で小説を書くと、立派な睡眠薬が生まれる気もしています。

さて話がそれましたが、「#5_地域包括ケアシステムに求められる歯科医療」では、

・ 歯科治療への需要予測

・ 口腔ケア・歯周病治療への需要の高まり

・ 歯科医療が拡大するべき領域

について綴らせていただきました。

機会があれば、ぜひご一読いただけますと幸いです。