相変わらずLAの空は青くて澄んでいます。2月に入り、日中はTシャツ/短パン/サンダルでも過ごせるようになりました。それに伴い、空の青さも少し濃くなってきました・・・日本にいた頃、季節として初夏が一番好きだったのですが、それがずっと続く感じです。それは、寂しくもあり、居心地よくもあります。

いつもの事ですが、この2週間も怒濤の日々でした。久しぶりに日本のビジネス関連の雑誌への投稿記事を書いたり、最近知り合ったCalifornia Institute of Technologyの謎なエンジニアのWes(ムーミンに出てくるスナフキンを早口にしたようなキャラクターでQRコード開発の第1人者です。私がDirectorをつとめるE-Labにたまに顔を出す彼の怪しげなオーラが面白そうで話しかけてみた所、凄く素敵な人だという事が判明しやたら気があってしまいました。)の持つパテントの医療現場への適応性についてアドバイス/情報交換したり、米国におけるお酒のdistribute の拡大戦略を練ったり、冬学期の中間試験で数年ぶりに徹夜したりと・・・充実をしている日々です。その反面、自分の行動力不足や甘さに苛立ちを感じる日々でもありました。

先週の金曜日には、Vistageにて映画配給会社 20 Century Fox のVPの方とお話をする機会を得ました。ハリウッド映画の生き字引のような方で、映画業界の規格がアナログからデジタルに変遷する事を予測し、それにあわせて世界中の映画館のインフラの切り替えを促進する戦略をどのように構築/実行していったか・・・誰もが変化を好まない中で、古い技術と戦うのではなく、全く新しい技術がどういった新しい価値を生むのかを訴え広めていく。今となっては世界中に普及して当たり前になっているdistributionの仕組みを、最初にゼロから考え、実際にステークホルダーを巻き込みながら世界を変えてきたトップランナーの仕事の持つダイナミズムを感じられました。

また、同じVistage Teammateの「起業をしたいけど、恐怖感が強い」という悩みに、MentorのJeffは「恐怖感は、起業家にとっての大切なモチベーションの一つで、私の人生は常に恐怖との戦いだったんだよ。」というアドバイスをしておりました。私も、「諦める事への恐怖と、起業に向けて踏み出す恐怖のどちらが大きい?もし、前者なら踏み出す以外に道はないと思う。」というアドバイスをさせて頂きました。これは、私がTeammate と全く同じ立場にいて、全く同じ恐怖感を感じているからです。正直、医療プロフェッショナルとしての人生を捨ててビジネススクールに来た段階で、相当な恐怖感のハードルは超えていますので、後は前に進むだけと分かっていていますが・・・怖いものは怖い(笑)そうであれば、今でも日々感じる恐怖感を抑止力とせず、推進力として活用するだけの事です。Teammateの彼とは、来週二人でコーヒーチャットをすることになりました。

何事も一度経験してしまえば、慣れてしまいます。新しい経験への恐怖は前職において、歯科医師として新しい治療を施術する際にも感じましたし、マネージャーとして会社の仕組みを大きく変えるスキームを考え、初めて責任下において実行した時にも感じた事でした。起業に対しても、感覚としては、同じだろうと捉えています。統計的には、起業して成功する確率は3%以下ですが、まっ、それ位の数字であればこれまでの人生において何度か通過してきたレベルですし、何とかできるでしょう・・・と楽天的に捉えています。

 

今週は、Management Communicationの授業にて、5分強のプレゼンテーションを行い、初めて英語で自分である程度納得のいくプレゼンを行えました。前職ではプレゼン力を武器としていたのですが、これが英語になっただけでここまでしゃべれなくなるかと思います。それでも、なんだかんだである程度納得のいくプレゼンができるようになっただけ成長はしているようです。そのため気が緩み、その2日後に、とある授業でケースへの分析を1分間でプレゼンするという機会に、”できる”と勘違いして立候補し、どえらい目に遭わされました(笑)

人は慢心すると気が弛み、失敗をします。ここまでクラシックなパターンで失敗しますと・・・流石に気が滅入ります・・・それでも、キャンパス内の静かなベンチに座って、Californiaの青い空の下で5分程度日差しを浴びていると、「まっ、やっちゃったものは仕方ない」と気持ちが切り替わるので不思議です。

とは言え、負けっぱなしは性に合わないので、「学期が終わるまでに、もう一度挑戦しますのでチャンスをください」と教授にお願いしたところ、「はっきりさせておきたい事ですが、貴方自身は大失敗したと思っているかもしれませんが、プレゼン自体への評価は”並以上”です。私は貴方が挑戦した事を讃え誇りに思っています。次回挑戦する際は、貴方を優先的に当てますので事前に連絡して下さい。」という、英文で読むと映画のワンシーンのようなメールが後で送られてきました。戦コン/IB/起業を経験してきたDemandingな教授だけに、意外なメールでありながらありがたいです。

上手く行っている時にも、上手く行っていない時にも、Andersonは最高の環境でいてくれます。

 

経営戦略論の授業では、水道メーター会社のケースを学んだ翌週に、Tesla Motorsについて分析を行いました。「Tesla Motorsはセクシーに思えるでしょう?君達の誰もが、セクシーな仕事に憧れIB/戦コン/techなどに就職したがる。そういう業種においては、同じように優秀な同僚としのぎを削ることになる。君達が、水道メーター会社のようにセクシーとは言いづらい業種に入っていくと、力を発揮する機会にあふれている。」と教授は言っていました。その通りだな・・・と重います。プロフェッショナルのマネジメント能力不足が大きな問題点の一つである医療界だからこそ、私が中小企業診断士として習得した知識/能力が活きました・・・つくづく運が良かったと思います。(これは、歯科医療がセクシーではないと言っているのではなく、一般論としてトップスクールのMBAが卒後の進路として選ぶ業種として歯科医療はまずないという意味合いです。)それ故に、開業医の先生から相談を受けた際に、「一定ラインの治療技術は既に身に付いていると思えるなら、 国内系のGlobisやWeekend MBAを活用して、一度体系的にマネジメントの基礎を学ぶ事で勝率は確実にあがります。」とアドバイスをさせて頂いています。正直、きちんとした治療技術をお持ちになり開業されている先生であれば、学びが微細すぎて本当に日常の治療品質/医院収益に影響を与えられるかどうかが不明で技術者としての自己満足の度合いの方が高い講習会にいくより、日常の仕事に変化を生みうる学びを得られる事は確実です。治療サービスの品質を1% あげるより、Distributionの効率を10%単位であげた方が、医療サービスとしても医院収益的という点から見ても良いという事です。

 

Marketingの授業のBrand imageの回では面白いサーベイがありました。Brand Personification of Business Schoolというやつですが、Andersonの学生に、トップスクール各校のイメージを 調査するという内容です。他校へのイメージを見ますと、
「ポロかゴルフが趣味(57%)で、3-pieceのスーツを着ており(41%)典型的エリート(25%)で、パーティーで飲み過ぎる率は4%」
「ガーデニングが趣味(27%)で、フレンドリー(33%)で、パーティーで飲み過ぎる率は14%」
「ロボットと話す事が趣味?(35%)で、脚光を浴びる事が好き(37%)で典型的エリート(29%)で、パーティーで飲み過ぎる率は2%」
「特に特徴的な趣味はなく、フレンドリー(24%)で、パーティーで飲み過ぎる率は24%」
など・・・実名あげたら失礼かもですのででそれはいたしませんが、なるほどね・・・という結果でした。

Andersonに対する自己評価はと言いますと、「スポーツが趣味(75%)で、フレンドリー(51%)、パーティーで飲み過ぎる率は41%」という結果となりました・・・略すと、”元気で友好的な飲んだくれ”(笑)

無論、米国の学校は愛校精神が強いため、自分の学校を良く評価する傾向は強く、他校に対してはその反動でバイアスがかかっているはずです・・・とはいえ、少なくともAndersonの”元気で友好的な飲んだくれ”のイメージは、私の実感と一致しています。1st/2nd日本人合格者の皆さんには、是非Andersonに来て頂きたいな・・・素晴らしい学校ですよ!

 

ところで、昨日は、久しぶりに一日遊びました。

昼過ぎから最近特に仲が良いMichael達と、ビバリーヒルズらへんにハイキングに行き、中間試験のストレスを解消しました。

夕方からは、サンタモニカビーチの近くに住んでいる友人宅にて、たこ焼きパーティーをしました。無論、日本人は少数ですが、日本好きが10人近く集まり楽しめました。しかし、友人の御自宅を見て、アメリカのお金持ちって半端じゃないな・・・と思います(笑)そういう場では、日本人同士でもずっと自然に英語で会話をしています。

 

多分、10年後/20年後に思い返すと、凄く眩しく見える時間を生きているのでしょう。

 

次回くらいは、私の起業に向けた具体的な方向性について記載する・・・かもしれません。そろそろ具体的なステップを踏み始めます。