先日、Anderson 唯一の日本人Professorである榊原教授と日本人在校生でランチミーティングをしていました。榊原教授は省庁派遣でHBSを卒業され、卒後すぐに退職し、そのままHarvardにとどまりマイケル=ポーターのもとで1年働き、その流れでPh.Dを取得、Business Schoolの教授としての道を歩んでこられた素晴らしいキャリアの持ち主です。

社費派遣の話になった時に、教授は「社費は、派遣してくれた会社を退職したその後が勝負でしょう?」という趣旨の話をされました。HBSは、社費留学後に退社して、起業して成功するという流れで、三木谷さんや堀さんという素晴らしいベンチマークを輩出しています。

とはいえ、これが良い言葉なのか、流石にはかりかねます。先日も社費でのアプリカントの方から、MBAでのリクルーティングについて色々質問を頂きました。

 

私自身は私費留学ですので何も縛りはないのですが、社費の方の場合は元の会社に戻ることを前提に、会社が留学費用を負担してくれます。故に、卒後何年以内に辞めたらかかった費用の何%を返還するなどの縛りが基本的にあります。とはいえ、MBAを取得後に元の会社に戻り、留学前とかわらない業務を、留学前と同じ給料水準でやるというのは、人によっては受け入れられるだけの理由があり、人によっては相当な苦痛から飛び出したくなる気持ちになることも容易に想像できます。

MBAホルダーを活かせる日経企業が少ないのは周知の事実です。確かに社会の仕組みの違いもありますが、現在、日本からのMBA留学者は減少を続けている一方で、昔ながらの外資のみならず、新進気鋭の内資も含め渉外担当を求める企業からの求人は多く、海外MBAホルダーは売り手市場です。エージェントやリクルーターから声をかけられたり、求人情報を目にする機会を通じて、留学中に誰もが一度は自分自身の市場価値を考えるのではないでしょうか。

まっ、私は既に起業していますので、自分自身の市場価値ではなく、WHITE CROSSの社会的価値へ指標が切り替わりつつ有り、この構築に集中することが全てです。

 

少し、話題は変わりますが、何事においても、経験の持つ価値には素晴らしいものがあります。それは、スポーツも、治療も、経営も同じでしょう。

ただ、経験をもとにした相手を納得させられるだけの言葉の重さを持たず、経験という言葉を持論を守る盾として使用する方には、寂しい逃げを感じます。

今はまだまだですが、いずれ私自身が、経験の重さを感じさせられるような言葉を持ちたいと願います。